眠っていた美しさを呼び覚まそう!正しいお手入れでつげ櫛に一生モノの輝きを
みなさんは「つげ櫛」をご存知ですか?
つげ櫛とは、その名のとおり、硬く丈夫な黄楊(つげ)という木から作られた櫛。大切に扱えば一生モノとして長く愛用できることで有名です。

我が家にも母から譲り受けたつげ櫛が2本あるよ!
と言っても、木の櫛って馴染みがないからあんまり使ってないんだけど。

そりゃもったいない!
つげ櫛は静電気が起きにくくて髪に優しい、とても良いモノなんだよ。
…ところで、あんまり使ってないってことはお手入れは…?

お手入れ?
ほぼ仕舞いっぱなしだし、したことないなぁ。
…そうです。何を隠そう、わたくし…つげ櫛にはお手入れが必須だということを、最近まで知らなかったんです!
そういえばと思い返してみると、母がお手入れしているのも見たことがない…。もしかして、何年も、いや、何十年も、一度も手入れされてないんじゃ!?
「一生モノ」とはいえ、それは正しいお手入れがあってこそ。
今回は、そんなお手入れ初心者である私が、初めてつげ櫛のお手入れに挑戦し、見事ピカピカに復活させた体験談をご紹介します。
「やってみたいけど手間が掛かるんじゃないの?」と、なかなか一歩を踏み出せない方も多いはず。安心してください!不器用かつ面倒くさがり、ズボラでテキトーな私でも上手にできました!
用意するもの:たったこれだけ!
「お手入れ」と聞くとちょっと身構えてしまうかもしれませんが、つげ櫛のお手入れに必要なものは案外シンプル。ドラッグストアなどでも簡単に手に入ります。
用意するものは以下のとおり。
- 椿油:つげ櫛のお手入れの必須アイテム。大抵はドラッグストアのヘアケアコーナーに置かれています。パッケージをよく確認して、余分な成分が入っていない純度100%のものを選んでください。

- 歯ブラシ:ホコリを取り除くのに使います。ぱっと見はきれいに見える櫛でも、歯の間には細かいホコリや汚れが溜まりがちです。
- ティッシュ、または柔らかい布:椿油を馴染ませたり、拭き取ったりするのに使います。
- 櫛が入る大きさの容器:椿油を馴染ませたあとはそのまましばらく寝かせます。そのときの入れ物です。
- ラップ:馴染ませた椿油がしっかり浸透するようにラップを巻きます。

私は↓の椿油を購入しましたが、大切なつげ櫛のお手入れに使うものなのでお気に入りを探してみてくださいねー!
お手入れのやりかた
道具が揃ったらいよいよお手入れスタート。
ちなみに、お手入れ前のつげ櫛はこんな状態でした。


カッサカサに乾燥して、質の悪い木工品みたいになってるじゃん!
なんか汚れもついてるし!!

折れたりひび割れたり致命的なダメージを負わせる前に気付けてよかったです…。
ステップ1:歯ブラシで汚れをかき出す

まずは、乾いた歯ブラシを使って櫛の歯の間に詰まったホコリをかき出します。
ポイントはゴシゴシこすらずに、優しく小刻みに歯ブラシを動かすこと。強くこすってしまうと櫛の歯を傷つけてしまう可能性があるので、力を入れすぎないように注意してくださいね!
目に見えるホコリを取り除いたあとは、歯ブラシに椿油をつけて櫛の歯の間に擦りこみながら優しくこすっていきます。椿油の力で汚れを浮かせて落としましょう。
なお、ひどく固まってしまったホコリや汚れはこの段階で無理に取ろうとしなくても大丈夫です。次の「つけ置き」の段階でやっつけましょう。

ここでワンポイント!
歯ブラシに椿油をつける前に、何か入れ物を用意したりラップを敷いたりしておこう!
椿油を使い始めたらあっという間に両手がギトギトになってしまうので、油まみれになってもいい環境を事前に整えておくと後片付けがラクです。
ステップ2:椿油を染み込ませる

歯ブラシで大まかな汚れを落としたら、ティッシュやコットン、柔らかい布に椿油をたっぷり染み込ませ、つげ櫛全体を拭いていきます。
表面をやさしく拭き上げつつ櫛歯の隙間まで椿油を染み込ませるようなイメージで、丁寧に塗り込みましょう。

さらにひたひたになるまで椿油を垂らしてからラップに包んで一晩置きます。

私がお手入れを始める前にネットで調べたところ、椿油でのつけ置きについてはいろんなやり方があるようでした。
こまめにしっかりとお手入れされているつけ櫛なら、椿油をティッシュや布で馴染ませるだけでもじゅうぶんな場合もあるんだとか。

櫛の汚れや乾燥の度合いを見極めて「これはつけ置きしたほうがいいかな」「今回は馴染ませたあとすぐ拭き取ってもOKそう」と判断できるようになったらつげ櫛上級者って感じでかっこいいね!

我が家のつげ櫛は酷く乾燥している状態なので、『椿油ひたひたで一晩コース』にしました。
2,3日漬けておくのもアリという記事も見かけましたが、空調は効いているとはいえ蒸し暑い夏場なので念のためひとまず一晩のみで。
ステップ3:余分な油を拭き取る

一晩置いたらラップを剥がし、新しいティッシュや布で櫛に残った余分な椿油を丁寧に拭き取ります。
私は最初ティッシュで拭いていましたが「あれ?意外とべたつきが取れないぞ…」と途中でキッチンペーパーに切り替えました。

あとで知ったのですが、ここであまりしつこく拭かなくても、このあとの日陰で休ませる工程でべたつきはかなり収まるそうです。
今回はがっつり拭いてしまったけど、次回は自然に馴染むのを待とうかなー。

歯の間にもキッチンペーパーを差し込んで拭き取ります。
このとき、前段階で落としきれなかった汚れが椿油つけ置き効果で浮かび上がってきていることもあるので、目が細かい櫛だとちょっと大変ですが頑張って拭き取っていきましょう。
拭き取りが終わったら、風通しの良い日陰で半日ほど乾かしてください。直射日光に当てると、つげ櫛が変形する原因になるので要注意です。
【お手入れ完了】感動のツヤ!

なんということでしょう…。
お手入れが終わったつげ櫛を見てみると、あんなに乾燥してくすんでいた櫛が、しっとりとした深いツヤを取り戻しているではありませんか!
心なしか手触りもなめらかになり、お手入れをしたことで愛着がわいたのか今では毎日のリラックスタイムに欠かせない愛用品です。
そして、お手入れ自体も思っていたよりずっと簡単。むしろ「一生モノ」を育て始めたんだと考えるとなんだかワクワクするし結構楽しい!
つげ櫛のお手入れは、難しく考える必要はありません。初心者の方もぜひ挑戦してみてください!
定期的にお手入れをして、つげ櫛を一生の相棒に育てていきましょう!
