日々のお掃除に重曹やクエン酸を活用したいけど、何がどの汚れに効果的なのかイマイチよく分からない…。
そんなお悩みはありませんか?
この記事では場所や目的別の洗浄剤の使い分けについてご紹介します。
- 重曹やクエン酸などナチュラルな洗浄剤を使ってみたい
- それぞれの使い分けを知りたい
- 具体的な使い方が知りたい
アルカリ性の洗浄剤

アルカリ性の洗浄剤は、酸性の汚れに効果を発揮します。
酸性の汚れの代表格といえば、手垢・皮脂汚れ・油汚れ。
実は家の中の汚れの8割はこれら酸性汚れと言われているんです。
よく使われているアルカリ性の洗浄剤には以下のものが挙げられます。
重曹
重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、さまざまな場所のお掃除に使用できます。
研磨作用もあるため、粉末タイプのものであれば研磨力を活かして鍋の焦げ取りなど頑固な汚れにも効果的。
鍋の焦げ落とし | 綺麗にしたい鍋に水(1ℓ)と重曹(40~50g)を入れて火にかける。 沸騰したら火を止めてそのまま漬け置きし、焦げが浮かんできたら擦り洗い。 (※アルミの鍋は変色する恐れがあるため使用不可) |
五徳の汚れ落とし | 五徳に粉末タイプの重曹をふりかけて擦り洗い。 汚れが剥がれたら洗い流すか拭き取る。 |
靴の消臭 | ガーゼや和紙で包んだ重曹を靴の中に入れる。 また、ビンに重曹を入れて置いておけば玄関やシューズボックス内のイヤなニオイを吸い取ってくれます。 |
浴槽の掃除 | お風呂の残り湯が冷めないうちに重曹1カップを入れて、よくかき混ぜて溶かす。 重曹が完全に溶けたらそのまま一晩漬け置き。 この際、風呂桶、浴室用の椅子、お風呂用のおもちゃなども一緒に入れておくと一石二鳥! 翌日、水を捨ててシャワーでよくすすぐ。汚れが残っていたらスポンジで擦り洗い。 |
ゴミ箱の消臭 | 粉末タイプの重曹をそのままふりかける。 ゴミ箱そのものにニオイがついてしまっている場合は、浴槽の掃除と同様に漬け置きしましょう。 |
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダは重曹よりも強いアルカリ性の性質を持っています。
また、水に溶けやすいのも特徴です。
血液・皮脂・母乳・汗・よだれなどのタンパク質汚れに効果を発揮します。
注意点としては、ウール・シルク・革など動物由来の素材には使用できません。素材そのもののタンパク質も分解してしまい、生地を傷めてしまう恐れがあります。
換気扇の油汚れ | 水(500cc)にセスキ炭酸ソーダ(小さじ1)を溶かしてスプレーボトルに入れ、油汚れに吹きかけて拭き取る。 |
コンロの油汚れ | 上記のセスキスプレーを吹きかけて拭き取る。 |
プラスチック製お弁当箱のぬめり取り | 水(3ℓ)にセスキ炭酸ソーダ(大さじ1)を溶かして、お弁当箱をつけ置き。 しばらく経ったらいつもどおりスポンジで洗う。 |
血液の汚れ落とし | 水(1ℓ)にセスキ炭酸ソーダ(小さじ1)を溶かして、血液汚れがついてしまった部分を数時間から一晩漬けておく。 ※ポリエステルなどの合成繊維の場合は汚れが再付着する恐れがあるため、漬け置きではなくスプレーしてサッと揉み洗いするのがベスト。 ※ウール・シルク・革はタンパク質が変質して痛む恐れがあるので使用しないようにしましょう。 |
スイッチ・ドアノブの掃除 | 手垢汚れが気になる部分にセスキ水(水500cc:セスキ炭酸ソーダ小さじ1)を吹きかけて拭き取る。 |
衣服の皮脂汚れ | 襟や袖口など、皮脂汚れが気になる部分にセスキ水(水500cc:セスキ炭酸ソーダ小さじ1)を吹きかけて5~10分放置し、その後いつもどおり洗濯機で洗う。 |
過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)
過炭酸ナトリウムはセスキ炭酸ソーダよりも強いアルカリ性の性質を持ち、強い洗浄力があります。
冷たい水には溶けにくく効果も落ちてしまうので、40~50℃のお湯に溶かして使用しましょう。
洗濯槽の掃除にもうってつけです。
食器の茶渋・着色汚れ取り | 40~50℃のお湯(2ℓ)に過炭酸ナトリウム大さじ2を入れて、茶渋や着色汚れが気になるタンブラーや水筒、マグカップを30分間漬け置きする。 ※ステンレス以外の金属には使えません。特にアルミは変色する恐れがあります。 |
ふきんの漂白、除菌 | 40~50℃のお湯(2ℓ)に過炭酸ナトリウム大さじ2を入れて30分漬け置き。 ※すべての菌やウイルスを除菌できるわけではありません。 |
排水口掃除 | 排水口に過炭酸ナトリウムを粉のまま20gほど投入したら、お湯をカップ1~2杯注いでそのまま1~2時間放置。 その後、水を勢いよく流してすすぐ。 |
上履きの漂白 | 40~50℃のお湯(2ℓ)に過炭酸ナトリウム大さじ2を入れて30分漬け置き。 その後、靴洗い用のブラシで擦り洗いするとさらに綺麗になります。 |
酸性の洗浄剤

酸性の洗浄剤は、アルカリ性の性質をもった汚れに効果を発揮します。
水垢・湯垢、石鹸カスに強く、お風呂や水回りのお掃除に便利です。
また、尿石やアンモニアのニオイにも効果的で、トイレ掃除にも適しています。
クエン酸
クエン酸は柑橘系の果物や梅干しに含まれる酸味成分のひとつ。
食品にも使われる素材なので小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使うことができます。
ただし、素手で扱うと肌荒れの原因になる可能性がありますので、使用する際は炊事用の手袋を着用してください。
ポットの水垢取り | 満タンまでお湯を入れたポットにクエン酸大さじ4杯を投入し、1時間ほど保温。 その後、お湯を捨ててよくすすぐ。 |
浴室の水垢、石鹸カスの掃除 | 水(200cc)にクエン酸(小さじ1)を加えてクエン酸スプレーを作り、汚れが気になる部分に吹きかけてスポンジで擦り洗い。その後、水でよくすすぐ。 汚れが強い場合はクエン酸スプレーを吹きかけたあとにラップやキッチンペーパーで全面を覆うようにパックして10分放置してから擦り洗い。 |
トイレの床や壁の掃除、消臭 | 上記のクエン酸スプレーを吹きかけて、クロスや雑巾でしっかり拭く。 |
便器の掃除、消臭 | 上記のクエン酸スプレーを吹きかけてブラシで擦り洗い。 汚れがひどい場所はトイレットペーパーを貼り付けてクエン酸スプレーをたっぷり吹きかけて30分ほど放置してから擦り洗い。 |
キッチンの水回りの掃除 | 上記のクエン酸スプレーを吹きかけてスポンジで擦り洗いし、その後よくすすぐ。 水垢が固まってしまっている場合はラップやキッチンペーパーでパックして10分ほど放置してから擦り洗いし、その後よくすすぐ。 |
まとめ
今回は環境に優しい「ナチュラルクリーニング」でよく取り上げられる洗浄剤についてご紹介しました。
これらは非常にコスパも良く、使い方をマスターすれば生活の強い味方になってくれること間違いなし!
すでに使っている方も、まだ使ったことがない方も、この記事が参考になれば幸いです。