夏休みや連休などの長いお休み、小学生のお子さんと何をして過ごすか悩みますよね。
せっかくだから近くの公園じゃなくて、ちょっと特別な場所に行きたい…。それなら美術館なんてどうでしょう?
「美術館って小学生でも楽しめるのかな?」「実は私も美術館の楽しみ方が分からないんだけど…」と不安に思う方もいるかもしれません。
でも大丈夫!ちょっとした工夫で、美術館は子供も大人も一緒に楽しめるようになるんです!
この記事では、小学生のお子さんと美術館をめいっぱい楽しむための方法をご紹介します。親子でアートに触れて、想像力や観察力を育んじゃいましょう!
1. 事前準備でさらに楽しく
「何があるのかはお出掛け当日のお楽しみ」というのもそれはそれでドキドキワクワクしますが、ちょっと待って!
もし余裕があれば、美術館に行く前に少しだけ準備をしてみてください。
当日の楽しみがぐっと広がりますよ。
子供と一緒に作品やイベントをリサーチ
美術館の公式サイトなどで、コレクションや現在開催中の企画展を親子でチェックしてみましょう。お子さんが興味を持ちそうなテーマの作品を探すのがおすすめ!
「この作品はとても大きいんだって!」「この絵画は何を表現しているんだろうね?」と、実物を見に行くのがさらに楽しみになりますよ。
さらに、限られた時間のみ開催されるイベントや事前に予約が必要なイベントもあるため、常設展示以外も存分に楽しみたいのであれば来館前のチェックは必須です。
ルールやマナーを伝えよう
作品には触らないこと、大きな声を出さないこと、走り回らないことなど、基本的なマナーを事前に伝えておきましょう。
カメラやスマートフォンを使える年齢のお子さんであれば、写真撮影のルールも確認してください。
美術館によっては写真撮影が可能なエリアもありますが、フラッシュの使用や動画の撮影、自撮り棒は禁止されていることがほとんどです。
くわえて、大人も気を付けたいポイントとして…
- ガムや飴を口に含んだまま鑑賞しない
- ジャラジャラと音が鳴ってしまうアクセサリーやキーホルダーは付けていかない
- 大きな足音が鳴ってしまう靴(コツコツ鳴るハイヒールやソールが硬い靴など)は避ける
- 大きな荷物は展示室に持ち込まない
などがあります。

ほとんどの美術館には入り口にコインロッカーがあるので、貴重品や手荷物以外はロッカーに入れよう!
美術館って立ったまま作品を見るし、あちこち歩き回るから、余計な荷物を持っていると疲れちゃうよ。
サコッシュがあると便利!両手が空くし、展示品に引っかけたり他のお客さんの邪魔になる心配もなくて安心だよ。

筆者の失敗談ですが、かかとが固定されていないサンダルはペタペタ音が目立ってしまって恥ずかしかったです…。
夏休みはミュールやサンダルを履いている人も多いと思うので要注意です!
2. 美術館での楽しみ方アイデア
さあ、いよいよ美術館へ!
子供の目線に立って、さまざまな楽しみ方を取り入れてみてください。
子供目線でアートを楽しむ

- 「何が見える?」クイズ: 作品の前で「この絵には何が描いてある?」「何色が見える?」など、問いかけをしてみましょう。子供の自由な発想を引き出すことができます。
- 「どんな気持ち?」想像ゲーム: 絵の中の人物や動物がどんな気持ちなのか想像してみるのも楽しいです。「この人はどんなことを考えているのかな?」「どんな気持ちなのかな?」など、感情に焦点を当てて考えてみてください。
- お気に入りを見つけよう: 子供にいちばん気に入った作品を選んでもらい、その理由を聞いてみましょう。思ったこと・感じたことを言葉にする練習にもなります。
ワークショップや解説ツールを活用する

- 美術館のワークショップ、解説ツール: 美術館によっては、子供向けのワークショップやオーディオガイドなどの解説ツールが用意されていることがあります。これらを活用することで、自分では気付けないような視点で作品を観察できたり、アートに対する興味や理解をより深められます。
- 自分だけのワークシートを作る: 自作のワークシートもおすすめ!「いちばんのお気に入りを見つけよう」「好きな色を使った絵を見つけよう」など、簡単なミッションを与えてみましょう。
- メモ帳と鉛筆: メモ帳と鉛筆を持参して、気に入った作品の作品名や作者を記録したり、感想を書き込んだりするのも良い思い出になります。

美術館に持ち込める筆記用具は、基本的に鉛筆のみ。
ペンは作品をインクで汚してしまう可能性があるし、シャープペンシルは折れた芯が飛んでしまうかもしれないからNGだよ。
色鉛筆、消しゴムも持ち込めないから気を付けて!

貸出用の鉛筆が用意されていることもあるから、もし「しまった!ボールペンしか持ってきてない!」ってときは受付やインフォメーションに声を掛けてみてください。
時間配分と休憩も大切に

- 無理のない鑑賞時間: 個人差もありますが、小学生の集中力はあまり長く続きません。ひとつの作品に時間をかけすぎたり、親のペースで鑑賞していると、途中で「もう疲れた…。帰りたい…」なんてことも…。美術館には休憩できるスペースがところどころに用意されているので、こまめに休憩を挟みましょう。
- カフェやショップも楽しむ: 美術館内のカフェやレストランで一休みしたり、ミュージアムショップでお気に入りのポストカードやグッズを探したりするのも、美術館の楽しみのひとつ。良い思い出にもなるのでぜひ立ち寄ってみてください。

美術館内は基本的に飲食不可だけど、飲み物ならOKなエリアが設けられていることもあるよ。
水分補給したいときは館内案内図で飲み物OKエリアを探すか、近くのスタッフさんに聞いてみてね。

レストランは予約が必要な場合もあるので、事前にチェックしておきましょう!
3. アート体験の思い出をじっくり味わう
美術館から出たあと、「楽しかったねー!」で終わりにしてしまうのはもったいない!
美術館の楽しみはまだまだ続きます。
感想を共有しよう
- 「何が面白かった?」: 帰りの電車の中や家で、「何がいちばん面白かった?」「どんな発見があった?」など、今日の感想を話し合ってみましょう。パンフレットやメモを見返しながら、思いついたことをどんどん話してみてください。
- 「次は何を見たい?」: 今回の美術館見学をきっかけに、次に見てみたい作品や体験したいワークショップについて話すのも、アートへの興味を深めるきっかけになります。「それじゃあ次は〇〇に行こうか!」とお出掛けの計画も練りやすい!
自宅でもアートに触れる機会を作る
- 絵を描いてみる: 美術館で見た作品を参考にして、自宅でお絵描きをしてみましょう。「美術館で見たあの絵はどんなふうに描いたんだろう」「あの色はどうやったら出せるんだろう」と試行錯誤したり、ときにはインターネットや本で調べたりしながら楽しんでみてください。
- 関連書籍を読む: 美術館で気になった作品やテーマに関する本を読んでみるのも面白いです。図書館に行って美術に関する専門書を探すのもまた楽しく、勉強にもなって一石二鳥!本を読むことで、美術館では気付けなかった新たな発見があるかも…!?
- アートイベントやワークショップに参加する: 地域のワークショップや子供向けのアートイベントに参加してみるのもおすすめです。家ではできないことを、専門家に教えてもらいながら体験することができますよ。

ワークショップはカルチャーセンターやハンドメイド教室などで行われているよ。
地域の広報誌やインターネットで情報収集してみてね!
まとめ:美術館は楽しい!ポイントを押さえて楽しいアート体験を!
美術館は敷居が高い、アートに詳しくないから行きにくい、そう思っている人も少なくないかもしれません。
でも大丈夫!注意すべき点や気を付けておきたい点さえ押さえておけば、はじめてでも詳しくなくても楽しむことができます。
美術館は、ただ作品を見るだけの場所ではありません。子供たちの感性を刺激して知的好奇心を育み、さらに大人も非日常的な体験ができる素晴らしい空間なんです。
事前準備から鑑賞中の工夫、そして鑑賞後の振り返りまで、この記事を参考に、ぜひお子さんと一緒に最高のアート体験を楽しんでください。美術館で得た感動や発見は、きっと家族の素敵な思い出として心に残るはずですよ!
